金継ぎの工程

更新日:2月9日


 

加工前



 

加工手順


1,

お預かりした商品を中性洗剤で洗う。汚れがひどい場合は煮沸して油分を充分に落とす。


2,

割れた部分に生漆を薄く塗り浸透させる。カケラが残っている場合は接合部全てに行う。


3,

三日後、充分漆が乾いた後、生漆に地の粉、砥粉、水を混ぜ錆漆を作り、欠損部を整形する。カケラがあり接着する場合は、生漆、小麦粉、水を混ぜ合わせ糊漆を作り接合する。乾燥後しっかり固める為、150度のオーブンで50分焼付を行う。欠損部分は一度では無理なので、何度も繰り返し行う。(基本全て本漆を使用して整形をしているが、器物によって強度が保てない場合エポキシ系パテを使い接合する場合がある。例 花器で複雑に割れている場合等)


▼ 錆漆で整形


4,

整形部、接合部分を研いで綺麗に整える。上から漆を塗り表面を綺麗に整える。十分乾燥後、表面を研いで金継ぎを施す面を綺麗に整える。


▼ 漆で整形



5,

弁柄漆(絵漆)を薄く塗り、乾く加減を見て本金鈖を蒔く。


▼ 金粉を蒔いた所



6,

充分乾燥後、生漆を擦り込みウエスで拭き上げる。(金鈖を固める作業)


7,

乾燥後、手に打ち粉(刀剣を磨き上げるときに使う砥粉)をつけて金を磨き上げる。


8,

一度で光らない場合は、同じ作業を繰り返し行う。


▼ 漆で固め磨いた所



9,

最後に全体を洗い、メラミンスポンジ等を使い器の黄ばみ等も綺麗に落とし拭きあげて仕上げる。